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口腔外科

 

他院では抜歯困難で断られたケースや、大学病院を紹介されたケースも治療可能です。
抜歯をしたいけれど怖くてなるべく早く痛くなく抜きたい方や、紹介先の病院が中々予約が取れずに困っている方などは
一度お気軽にご相談下さい。 
また、矯正科医や他院の先生方からの抜歯依頼にも対応しております。

日本口腔外科学会「認定医」
による歯科口腔外科診療

当院では、日本口腔外科学会が公式に認定する「口腔外科認定医」が在籍し、専門的な知識と経験に基づいた安全な外科処置を行っています。親知らずの抜歯をはじめ、嚢胞摘出（のうほうてきしゅつ）や外傷処置、顎関節の治療など、幅広い口腔外科領域に対応しています。
また、糖尿病や高血圧、心疾患などの持病をお持ちの方に対しても、全身状態を十分に考慮したうえで、安全に手術を行う体制を整えています。
術前の問診や必要な医科との連携も徹底し、どなたでも安心して治療を受けられる環境を提供しています。

日本口腔外科学会認定医とは？

「日本口腔外科学会認定医」とは、口腔外科の分野で高い専門知識と技術を持つ歯科医師に与えられる、全国的に権威ある資格です。取得には、大学病院や総合病院などで複数年にわたり専門的な研修・臨床経験を積み、学会が定める厳格な基準を満たす必要があります。
さらに筆記試験や症例審査を経て初めて認定されるため、深い知識と臨床技術の両方を兼ね備えている証といえます。

抜いた方が良い親知らず

清掃が難しく汚れが溜まった
親知らず

親知らずの汚れ親知らずはお口の最も奥に位置しているため、歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れや歯石が溜まりやすい場所です。
特に半分だけ生えている場合や歯ぐきに覆われている場合は、細菌が繁殖しやすく、むし歯や歯周病を引き起こすリスクが高まります。

横向き・斜めに生えた親知らず

斜め親知らず親知らずが真っすぐに生えず、横や斜めの方向に生えてしまうケースは非常に多く見られます。
こうした生え方の親知らずは歯ぐきの中や隣の歯に強く押し当たることで、痛みや炎症、さらには歯並びの乱れを引き起こすことがあります。

妊娠前の親知らず

妊娠前の親知らず妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすく、出血や炎症が起こりやすい状態になります。特に親知らずの周囲は清掃が難しく、妊娠中に痛みや腫れを引き起こすケースが少なくありません。
しかし、妊娠中はレントゲン撮影や鎮痛薬の使用に制限があるため、治療が難航する場合があります。そのため、妊娠を考えている段階で親知らずの状態を確認し、必要に応じて抜歯を済ませておくことが理想的です。

当院の親知らず抜歯が選ばれる理由

日本口腔外科学会認定医による専門的な抜歯

当院の親知らず抜歯は、すべて日本口腔外科学会の認定医が担当します。認定医は、大学病院などで豊富な臨床経験を積み、厳しい基準を満たした専門家です。
検査・診断から治療・術後管理まで一貫して行うため、難症例にも安全に対応できる体制を整えています。確かな技術力と判断力で、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう努めています。

痛みと腫れを
最小限に抑える工夫

「抜歯後の痛みや腫れが心配」という方は多いですが、当院では手術中の侵襲を最小限に抑えることで、術後の不快感を軽減しています。
専門医による丁寧かつスピーディーな処置、術中の麻酔コントロール、術後の適切な薬の処方により、痛みや腫れをできる限り少なくすることが可能です。患者さんの体への負担を考えた優しい治療を行っています。

熟練の技術で
短時間の抜歯を実現

親知らずの抜歯では、手術時間の長さが術後の痛みや腫れに大きく影響します。当院では、経験豊富な口腔外科専門医が手際よく処置を行うことで、できるだけ短時間での抜歯を実現します。処置時間が短い分、出血や腫れ、術後の痛みが少なく、回復も早くなります。短時間かつ精密な治療で、患者さんの身体的・心理的負担を軽減します。

3DCTによる精密診断で難症例にも対応

神経や血管に近い位置に親知らずがある場合、事前の精密な診断が欠かせません。当院では、3DCTを用いて骨の厚みや神経の走行、親知らずの傾きなどを立体的に把握し、最も安全な抜歯計画を立てます。
これにより、神経損傷や過剰な出血といったリスクを最小限に抑え、難症例でも安心して手術を受けていただけます。

親知らずの移植による天然歯の再生治療も可能

抜歯した親知らずを、他の欠損部に移植して再利用する「自家歯牙移植」にも対応しています。条件が整えば、人工物を使用せずに天然歯で噛む機能を取り戻すことができるため、審美的にも自然な仕上がりとなります。
移植の可否は、抜いた歯の形状や長さ、骨の状態によって異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。

術後の経過まで徹底した
アフターケア

抜歯は手術が終わってからのケアも非常に重要です。当院では、麻酔が切れた後の痛みや出血、腫れなどの術後症状に対しても、しっかりと経過を追いながらサポートを行っています。
必要に応じて消毒や再診を行い、トラブルが起きないよう万全のフォロー体制を整えています。術後の不安を残さない、安心のアフターケアを徹底しています。

顎関節症

顎関節症顎関節症とは、顎の関節（顎関節）やその周囲の筋肉に異常が生じることで、痛みや動きの制限が現れる疾患です。
口を開けると「カクカク」「ガクガク」と音がしたり、開口時に痛みを感じたり、口が十分に開かなくなるといった症状が典型的です。
放置すると、食事や会話に支障をきたすだけでなく、肩こりや頭痛、耳の違和感などの全身的な不調を引き起こすこともあります。
当院では、顎関節症の診療を得意とする歯科医師が在籍しておりますのでお気軽にご相談ください。

 

治療法

スプリント治療

スプリント療法

スプリント治療とは、マウスピース（スプリント）を装着して上下の噛み合わせを安定させ、顎関節や咀嚼筋への負担を軽減する治療法です。
慢性的な食いしばりや歯ぎしりなどによって咀嚼筋が緊張し、顎関節の位置がずれてしまうと、顎の痛みや違和感、開閉時のクリック音などが生じます。
スプリントを装着することで、上下の歯の接触を適切にコントロールし、関節や筋肉を本来の位置へと導きます。
これにより、筋肉の緊張が徐々にほぐれ、スムーズに口を開閉できるようになります。また、夜間の歯ぎしりによる歯の摩耗や顎関節への負担も防ぐことができます。

ボツリヌストキシン療法

ボツリヌストキシン療法

ボツリヌストキシン療法は、過度に発達した咬筋（こうきん）の働きを抑えることで、噛む力を弱め、顎関節や筋肉の負担を軽減する治療法です。歯ぎしりや食いしばりによって常に顎の筋肉が緊張していると、顎関節症や筋肉痛、頭痛、肩こりなどを引き起こすことがあります。
ボツリヌストキシンを咬筋に注射することで、筋肉の過剰な収縮を抑え、顎関節への圧力を和らげます。これにより、痛みの緩和や顎の可動域の改善が期待できます。

粘膜疾患

舌や頬、歯肉、唇などにできる良性腫瘍、悪性腫瘍などの診療にも対応しております。これらは口内炎と見分けることが難しいため、放置せずにまずはご相談ください。特に、2週間以上経っても改善しない場合は、何らかの粘膜疾患の可能性があります。
当院には口腔外科認定医が在籍しており、腫瘍の診断から治療まで専門的に対応いたします。

よく見られる小さな腫瘍の例

  • 粘液嚢胞
  • 線維腫
  • パピローマ（乳頭腫）
  • 血管腫

口腔乾燥

ドライマウスともいい、味覚障害や違和感、痛みなどさまざまな症状を引き起こします。放置すると生活の質が低下するため、早めにご相談ください。

骨隆起

骨隆起（こつりゅうき）とは、歯ぐきの表面に現れる硬い“コブ”のようなふくらみのことを指します。名前の通り、これは骨の一部が盛り上がったものであり、炎症や腫瘍といった病変ではありません。
そのため、基本的に痛みを伴うことはありませんが、触ると硬く、場所や大きさによっては発音のしづらさや違和感を引き起こすことがあります。

治療法

予防にはマウスピース

骨隆起自体は病気ではなく、必ずしも治療の必要はありません。しかし、これ以上の骨の増大を防ぐためには、夜間のマウスピース（ナイトガード）の装着が効果的です。マウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりの力を分散させ、骨や歯への過度な負担を軽減できます。
骨隆起があるということは、すでに歯や骨に大きな力がかかっているサインでもあります。そのまま放置すると、歯のヒビ割れや破折につながるおそれもあるため、歯や骨を守るための予防としてマウスピースの使用が推奨されます。

根本的な解決には外科的切除

日常生活で発音や咀嚼に支障をきたしたり、見た目が気になったりする場合は、外科的に骨の隆起部分を取り除く「外科的切除（骨整形）」という方法があります。局所麻酔を行い、歯ぐきを切開して骨の突出部分を削り、滑らかに整える治療です。
手術自体は日帰りで可能で、術後1週間ほどで抜糸できます。出血や腫れが起きることはありますが、痛みは数日で落ち着くケースがほとんどです。見た目の改善や、入れ歯・マウスピースが当たるといった不快感の軽減にも効果的です。

外傷

外傷 転倒やスポーツ・事故などによる「歯の外傷」にも専門的に対応しています。 歯をぶつけた、ぐらつく、欠けた、抜けてしまったなどの外傷は、できるだけ早く適切な処置を行うことが、その後の予後を大きく左右します。
「これくらい大丈夫かな？」と思っても、内部でダメージが進んでいることもありますので、早めの受診をおすすめします。
※顎の骨が折れている場合は、その程度を評価したうえで連携している高度医療機関をご紹介します。

外傷の例

  • 歯が折れた・欠けた
  • 歯がぐらぐらする
  • 歯が抜けてしまった（完全脱臼）
  • 歯ぐきや唇が切れた・出血している
  • 噛むと痛い・冷たいものがしみる
  • 顎骨骨折

神経疾患

三叉神経痛・顔面神経痛など顔面や口腔に関する神経の病気にも対応しております。

スポーツマウスピースの作製

スポーツマウスピースの作製接触や衝撃を伴うスポーツでは、歯や顎、顔面へのダメージを防ぐためにスポーツマウスピースの装着が推奨されています。
マウスピースを装着することで、転倒や衝突などの際に加わる力を分散し、歯の破折・脱臼・口腔内の裂傷といったケガを防ぐことができます。
また、衝撃による脳震盪のリスク軽減にもつながります。
当院では、ラグビー・ボクシング・空手・バスケットボールなど、競技ごとの特性に合わせて厚みや形状を調整したオーダーメイドのマウスピースを作製しています。

マウスピースは歯科医院で
作製することをおすすめします！

歯ぎしりや食いしばりが気になる方、またはスポーツ用のマウスピースを希望される方には、歯科医院での製作をおすすめします。
市販のマウスピースは既製サイズのため、お口に合わず違和感や外れやすさを感じることがあります。
一方、歯科医院で作るマウスピースは、歯型を採取してお口にぴったり合うように設計されるため、長時間の使用でも快適で安全です。
当院では、歯ぎしり・食いしばり対策のナイトガード、睡眠時無呼吸症候群のためのスリープスプリント、スポーツ時の衝撃を防ぐスポーツマウスガードなど、目的に応じたマウスピースを作製しています。お口の状態や使用目的に合わせた最適な素材・形状をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

舌粘液嚢胞（Blandin-Nuhn嚢胞）の症例

治療前

治療前

治療後

治療後

項目 詳細
来院時の主訴、来院の経緯 主訴：口内炎みたいなものが出来て相談したい 経緯：舌腫瘤を自覚し、自然治癒しないため当院へ受診となった
医院での対応や治療方針 局所麻酔施行の後にメスで切開。嚢胞摘出と同時に周囲の小唾液腺を予防的に切除し縫合閉創し終了とした。手術時間は5分程度。翌日に消毒。1週間後に抜糸施行。現在経過良好。
年齢・性別 10代女性
手術時間 5分
治療回数 3回
嚢胞摘出術、消毒、抜糸
治療費用 保険治療
合併症・処置に対する注意事項 外科処置後の痛み、腫れ、出血があります。
処置の際に刺激を受けた周囲の小唾液腺が嚢胞化する可能性があります。
2-3日をピークに1週間程度は腫脹や疼痛により、話す、食べる、飲み込むなどがしにくくなります。
Blandin-Nuhn嚢胞とは 舌尖下部にある小唾液腺の一つである前舌腺、別名ブランディンヌーン腺とも呼ばれる混合線に発症する粘液嚢胞です。唾液腺の流出障害によって生じ、通常痛みはありません。表面が破れると粘稠な内容液が流出し、見かけ上は一旦消失しますが基本的には治ったわけではなくまた元に戻ります。治療法としては切除が基本となります。